最近、院内に託児所を併設している歯科医院が増えてきました。患者としては、歯医者に行く際に、子供を預かってくれる人をわざわざ探す手間と時間が省け、安心して治療を受けられるというメリットがあります。実際、小さい子供を連れて歯科医院に行くのは、ママにとってはハードルが高いものです。では、歯科医院にも託児所を併設することでメリットがあるのでしょうか?
託児所を併設する上でネックになるのが、人件費です。託児所や託児スペースを作るとなると、保育士を採用する必要があり、その分人件費がかかります。とはいうものの、人件費を出すだけのメリットがあります。それは【口コミによる宣伝効果】です。ママ友たちのネットワーク、口コミスキルは目を見張るものがあります。子育てに役立つ情報を共有しているママたちの間で、託児所付きの歯科医院は、必ず話題になるはずです。小さい子供を連れて通える歯科医院は、今のところそれほど多くはないので、ママ層の患者を一気に獲得できるチャンスです。もう1つのメリットは【早いタイミングで垂直感染を啓蒙できる】ことです。ママに治療をすることで、子供の虫歯を防ぐ方法(口移しによる父母からの垂直感染)を早いタイミングで注意できます。
歯科医院にとっての3つめのメリットは【従業員が安心して働ける環境を提供できる】ことです。託児所は患者だけでなく、歯科医院で働く従業員にとっても大きな助けになります。出勤、退勤に合わせて預けられ、お迎えができるので、育児中の方も安心して働くことができます。